今日の膝打ちポイントは【金管演奏の原理とその考察】P.21-22 ボウミール・クリルについて
シェアした演奏は1903年のものですが、ここには、当時のイブニングニュース紙が1904年9月に行われたコンサートでクリルが演奏するこの“Dudu”を聴いた聴衆の反響を伝えた記事が紹介されています。
それを読みながらこのクリルの演奏を聴くと、まさにそこにいるかのような臨場感が味わえます。
そして、p.37には、最高のコルネット奏者と言われたクリルが、先生から「家に帰る途中、湖に行ってコルネットを湖の中の出来るだけ遠いところに投げ捨ててコルネットのことを忘れなさい」と言われたと書かれている部分に繋がります。 クリルは決して演奏家になどなれないと言われたことになりますが、偉大な音楽家の一人に数えられるようになったのです。この部分こそこの本の真骨頂だと思います。 それにしても、100年以上前の音とそれに関する文章が残っていること自体が凄いですね。
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