My Story7 of Masashi Sugiyama

My Story 7

Claude Gordon の教則本について vol.3

Physical Approach to Daily Practice

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指導しているそれぞれのスクールバンドは、こちらが望むような練習時間がなかなか取れなく、最近TVで放映されたような全国大会常連校の何十分の1ぐらいの練習時間しかないのが現状である。しかし、2004年度のコンクールではそれらすべての学校が金賞を取り、中には東日本大会や全国大会まで行った学校もあることから、この本がいかによい効果を生んでいるかを理解してもらえると思う。そのうえ嬉しい事に、生徒達は高校で燃え尽きることなく、大学に進んでも様々なサ-クルに入りそれぞれ音楽を楽しんでいる。

この教則本は「初心者に焦点があっている」「シンプルで使いやすい」という点で群を抜いている。金管楽器を志す人達(特に初心者)にとっては最初のアプローチがとても重要で、ここで大半うまく行くか行かないかが決まってしまう。この教則本は従来の初心者が行なっている行き過ぎたロングトーン、何の根拠もない間違った呼吸法、唇だけのバズィング、マウスピースだけのバズィングなどといった意味のない練習で悪い癖をつけることなく、良い練習に導いてくれるものである。よい先生につくことも大事だが、私はよい教則本に出会うことも大事なポイントだと考えている。初心者に接する機会の多い吹奏楽のディレクターの方々には、ぜひ使ってみて欲しい教本だ。

この本の内容は、ブリージングエクササイズ、タング、フィンガリング、フレキシビリティ、サウンドコントロール、音域、譜面に対する対応力などで、これらすべてがシンプル且つ分かりやすく書かれている。その上これだけにとどまらず、次のレベルに行くための準備、例えば、ペダルFなども無理なく自然に習得できるよう網羅されている。初心者用の教則本ではペダルトーンを練習させることは皆無に等しいが、ゴードンはこの本で経験させている。ペダルの効用については、ハイノートへのアプローチ、ウインドパワー、よいアンブシュアを作る、唇のマッサージなどが挙げられるが、反面、使い方を誤ると『百害あって一利なし』となってしまう。(Systematic Approachの項参照) 
私の場合、ゴードンのレッスンでは、書かれている2つの項目"Down Study" と"Up Study"だけを使用した。練習方法としては、譜面には書かれていないが「Systematic Approach」と同じような使い方で、前者は奏者の可能な限りの音域まで下がり、後者は可能な限りの音域まで上っていくというやりかたである。「Systematic Approach」では譜面が急に難しくなり、そこで嫌悪感を感じる人がたまにいるが、シンプルに書かれたこの教本を使っても同じような効果が得られるという点でも優れた教則本と言える。



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IMG_0282.JPG滅多に見られないAndy MartinのタングLAのスタジオTbプレーヤーAndy Martinが、2005年4月終わりに来日した時のこと。過密スケジュールで忙しかったにもかかわらず、彼は私達家族に貴重な時間を割いてくれた。日本料理を食べながら音楽の話、奏法、料理、家族、趣味など話が弾んだ。私も野球が好きでアメリカに居た頃は、よくドジャースタジアムに行っていたので、野球の話は大盛り上がりだった。彼の好きな球団はSFジャイアンツ、好きな選手は現役ではないが、ウイリー・メイズということだった。もちろん新庄のこともよく知っていた。リードプレイの話になった際、Gordon Goodwin Big Phat Band@IAJEでのリードTpのWayne Bergeronの音よりもプロジェクションがあり、よく聞こえてきたと話したら、「Wayneに勝った、勝った」と大喜びしていた。(ちなみにAndy とWayneはとても仲が良いとのこと) 私はFrank RosolinoがSuper Saxで来日した時にも、その演奏の素晴らしさにショックを受けたが、IAJEでAndyを聴いた時も同じ感想を持った。彼のクリアでベルベットのようなサウンド、卓越したテクニック、それに裏付けられた軽快なソロ、そして温厚な人柄、それらすべてが彼の魅力であり、LAの超売れっ子トロンボーンプレーヤーだと誰もが認める点である。あいにく私は仕事のため、彼のライブには行けなかったが、ライブを聴いた妻と娘によると、Andyの演奏はサウンド、テクニック、フレーズなどすべてにおいてCDと寸分も違わなかったそうだ。クリニックにおいては、特にヴィブラートをこれまたグレートなLAのスタジオミュージシャンのPete Christlieb(テナーサックス)を参考にしている、とのコメントがサックスを吹いている娘にも興味深かったようだ。日本ツアーを満喫していたAndyだが、1つだけ不思議に思ったことが、日本のプレーヤーが煙草を吸うこと。LAではあり得ないそうだ。そう言えば、ゴードンのワークショップでも「ブラスプレーヤーの喫煙の害」という項目のレクチャーがあったし、煙草を吸うブラスプレーヤーに会ったことがなかった。Andyも東京のライブハウスで演奏した時は、会場を禁煙にしてもらったと聞いている。

IMG_0283.JPGちなみにこちらはCharlie Davis(tp)のタングところで、今回Andyのような、旬の素晴らしいプレーヤーを日本に紹介するという企画をしたのは、World Project Japan 代表の黒坂洋介氏である。これらの企画の卓越したところは、招聘したミュージシャンのライブやクリニックを提供するだけでなく、アマチュアのビッグバンドとの共演にある。私もゴードンが指揮するビッグバンドの中で吹いた経験があるから分かるが、グレートなプレーヤーと一緒に演奏すると、サウンドやノリはもちろん、フレーズの吹き方、ピッチの正確さ、どんなところに気を付けて吹いているかなど、とても勉強になり、よい刺激となって今後の演奏に反映してくる。それらはCDを聴いただけでは、絶対に伝わってこないもので、これらの企画に実際に触れた若いプレーヤー達にとって、かけがえのない財産となることは間違いない。このような素晴らしい企画を個人レベルでやられていることには驚嘆に値する。

My Story インデックス

1. 如何にしてゴードンと出会ったか

goldengate.jpg如何にしてゴードンと出会ったか
家業を継ぐため勉強の場として3年間就職するが夢を捨てきれずに退社。その間残業はいっさいせず、6時には帰宅、夕食もそこそこに都内のとある公園に雨の日も雪の日も練習に出かけ12時に帰宅する毎日。しかし一向に上達せず悶々とした日々を送る。

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2 . クラウドのレッスン

lesson.jpgChest up & Big breath
クラウドの口から最初に出た言葉が ‘CHEST UP ’と ‘BIG BREATH’ 。この言葉は処方箋にも随所に書かれているがレッスン中はもちろんの事、『Masaーshi, chest uーp!』と道で会った時も食事中でさえも、TPOをかまわず顔を合わせる度に何回も言われた。

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3. フレキシビリティ

irons 1.jpgE.D.Iron教本本
Claude のレッスンでは、毎回タング(舌)のフレキシビリティからスタートする。 最初に渡されたのがこの E.D. IRONS の 教則本「Twenty-Seven Groups of Exercises」である。

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4. Technical Studiesの使用方法

technical studies.jpgTechnical Studies by H.L.Clarke
20世紀における最高の演奏家の1人、コルネット奏者 Herbert L.Clarke(1867ー1945)は金管楽器の指導者としてもよく知られており、Elementary Studies, Technical Studies, Characteristic Studies, Setting Up Drillsの4冊の教則本をこの世に残した。

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5. Systematic Approachの注意点

SA.jpeg .jpgSystematic Approach
ゴードンの教則本は全てカ−ルフィッシャ−から出版されている。今回はこれらのうちプレイヤーが良くも悪くも1番興味があると思われる "Systematic Approach to Daily Practice"について述べたいと思う。

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6. 本番でミスがない秘密

dailyroutine.jpgDaily Trumpet Routines
ゴードンがレコーディングやライブコンサート、TVのライブショーなどあらゆる場面において驚くほどミスが少なかったという事は伝説となっているが、その秘密はこの教本にあるといっても過言ではない。

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7. 初心者のための教則本

PAtreble.jpgPhysical Approach
この教則本は初心者を対象にしたものである。私はブラスエデュケーターとして、いくつかのスクールバンドのスーパーバイザーに籍を置いているが、新入部員(初心者)に対しては必ずこの教則本を使い、抜群の効果を得ている。

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