杉山 正 - ゴードンの教則本 Systematic Approach

Claude Gordon の教則本について vol.1

Systematic Approach to Daily Practice for Trumpet

ゴードンの教則本は全てカ-ルフィッシャ-から出版されている。
 
  高音部記号

  • Daily Trumpet Routines
  • Physical Approach to Elementary Brass Playing
  • Systematic Approach to Daily Practice for Trumpet
  • Thirty Velocity Studies
  • Tongue Level Exercises

  低音部記号

  • Physical Approach to Elementary Brass Playing
  • Systematic Approach to Daily Practice
  • Technical Studies(Clarke)
  • Thirty Velocity Studies
  • Tongue Level Exercises

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今回はこれらのうちプレイヤーが良くも悪くも1番興味があると思われる [Systematic Approach to Daily Practice] について述べたいと思う。 この教則本はペダル音域からハイノートまでの練習が書かれているが 《補足ながらペダルトーンを初めに明記した教則本はSt. Jacomと聞いている》 ペダル音域についてきちんと理解されていないと、ゴードンの著書「金管演奏の原理」39~42ペ-ジにも書かれているように無駄な練習どころか、むしろ有害になってしまう。


私がゴードンからペダルについてのレッスンで最初に言われたことは『Joe drop』(アーと言って顎を下げる状態)だ。
初めのうちピッチを正しく取るのは難しいので、つい唇を使ってピッチを取ってしまう人がいるが、これでは正しいペダルノ-トでは無くなってしまう。実際多くのブラスプレ-ヤ-がペダル音域を練習に取り込んでいるようだが、ほとんどのプレーヤーがペダルに関して誤解をしている感がある。ペダル音域のイメ-ジを掴むのに一番良いのはゴードンがペダルを吹いているビデオを見ることを薦める。 これは私のところにもあるし、もちろんMrs. Patty Gordonに直接オーダーしても手に入るので興味のある人はぜひ見て頂きたいと思う。 またボウミール・クリルの"The Carnival of Venice"の中でのペダルノートも大変参考になると思う。これは耳を疑う程素晴らしく、誤解を恐れないで言うとトロンボ-ンの音がする。各音楽大学の資料室などにある可能性があるので問い合わせてみると良いと思う。
 
さてSystematic Approach の練習だが、レッスン2~レッスン52まで1レッスンに2週間程かけてパート1、パート2のみを使用する。
使用するにあたって次の点に注意して練習するとよいと思う。

  • パ-ト1に関しては書いてあるように最後の音をクレッシェンドしつつ肺の中の空気が全て無くなるまで吹き続 ける。 
  • そして記譜よりも可能な限り低い音に向かって降りて行く。 
  • 本には15分休みを取るよう書かれているが休みを取らずにパート2に進む。
  • パート2は最後にフェルマ-タが書いてあるが絶対にフェルマータせずに気持ち伸ばすぐらいで終わる。
  • そのように順番に半音づつ限界まで上って行く。
  • 限界の見きわめ方だが3回トライして失敗したらそこでやめる。これは重要な約束事で、4回5回と何度もトライしていると成長するどころか後退して最悪悪い癖がついてしまうこともある。
  • パート1、パート2とも1回ずつ行なわれるべきでかかる時間の目安だが全体で20~30分の中で納まるようにする。

この教則本は見てのとおりただ音域を広げるための偏ったものなので音域だけの練習とし、フレキシビリティやテクニック、ミュージックなどの練習は他の教則本を使用する。 実際私のカリキュラムではゴードンについていた最初の5年程使用しただけでその後は全く使用しなくなった。
トランペットプレーヤーにとってハイノートはとても魅力的なのでこの手のハイノ-トに関する教則本は大変興味深い傾向にある。ゴ-ドンの教則本においてもある意味もっと重要なものがあるのだがこの教則本だけが世界的に有名になり、非常に残念なことにゴ-ドンはハイノ-トを教えるスペシャリストのように考えられている。しかし実際はH.L.クラークの教えを忠実に守り実践出来るスタジオプレーヤーでありビッグバンドリーダーであった。彼は音楽的にもテクニック的にも色々な分野に対応出来た非常にバランスの取れたプレーヤーで、ハイノートも年配になってからもダブルCどころかトリプルCまで、今ちまたでよく耳にするピィピィした音ではなくきちんとしたゴージャスな音で吹くことができた。 
 
この教則本のとおり練習を進めて行くと、急に難しくなって壁にあたったように思う人達がいる。ゴードンの生徒でもそのような人達をよく見かけたが、そんな時彼等は補足的なマニュスクリプトを与えられうまく壁を乗り越えていた。私のところには何パターンかのマニュスクリプトがあるので、もし壁にぶつかっている人は連絡してくれればなんらかのアドバイスが出来るかもしれない。
 
 
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hawaii.jpgバゲージ紛失事件@ホノルル …… 何十回とアメリカを往復していて、いつもはサンフランシスコかLAからダイレクトに日本に帰ってくるのが常だったがこの時はたまたま正月ということもあってハワイに寄って家族で楽しんで帰ろうということになった。この思いがそもそも間違いだったと気付くのはホノルルに着いてからだった。「さぁ、ワイキキで泳ぐゾ、ロブスターもロコモコも食うゾ」と すっかり遊びモ-ドに変わっていた私は荷物が到着するのを今か今かと待っていたが、いくら待っても荷物は出てこなかった。青ざめた私は航空会社のカウンターで係員にくってかかったが「手違いで他の場所に荷物が行ってしまった可能性があるので届き次第連絡する」というだけだった。その対応もハワイ仕様でのんびだったのにも腹が立つ。また問題が起こった時に日本なら「申し訳ございません」なのに『SORRY』と言わないのがアメリカ人だ。とにかくホテルで待つしかなかったのだが滞在中に荷物が見つかったという連絡は遂に来なかった。バゲージの中には着替えはもとよりLAとサンフランシスコで手に入れた大切な音楽資料、CD、そしてNewYork Bach11/2Cを含む数本の貴重なマウスピースなど、お金に変えられないものが入っていた。それらをなんと一瞬のうちに失ってしまったのだ。 冬のアメリカから常夏のハワイに降り立った私は、アロハにサングラス姿で思いっきりバカンスを楽しむはずだったが、冬服で暑さに耐えるしかなかった。 
もちろんさすがに着替えは現地で調達してハワイ滞在を楽しんだが、日本に帰ってからも何の連絡もなくバゲージは結局出てこなかった。たいがいバゲージは出てくるらしいのだが・・・・・ それにしてもいったい私のバゲージはどこに行ってしまったんだろう?????????
 

 
 
 
 
 
 
 

駅からG−clefまでの道順です。

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