My Story of masashisugiyama

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如何にしてゴードンに出会ったか

その頃 Maynard Ferguson のクリニックに参加して質問者の「よい先生」に対する答えとして、メイナードははCLAUDE GORDON の名を挙げ、実際にクラウドの生徒(Stan Mark) が 彼のバンドでリードトランペットを吹いている と言うことを話した時にピンとくるものがあった・・・というのは、以前から Carl Fischerから出版されているゴードンの教則本を見る度に他の教則本とは比べ物にならないくらい素晴らしいものだと認識があったからだった。 その時、自分の頭の中で点だったものが一気に映画マトリックス(?)のように線となリ、繋がったのであった。
早速 NYの Carl Fischer に連絡を取るとJohn Brummet 氏が GORDON に直接連絡を取れるよう道をつけてくれた。そして1979年6月、カリフォルニア州サンフランシスコの山奥で行われていた Claude Gordon Brass Camp に参加すべく渡米。Campに参加してカルチャーショックだったのは、弦楽器プレーヤーやピアノプレーヤーがエチュード、楽曲演奏と総合的に練習していると同じようにシステマティックにカリキュラムが組まれており、そしてそれらを5歳の子から70歳を超えるくらいのプレーヤーまでがビッグサウンドで練習していることだった。それまで偏った日本の伝統的な練習しかして来なかった私は何もかもが新鮮でレッスンが待ち遠しかった。

初レッスン

lesson.jpg待ちに待ったレッスン初日、私の楽器とマウスピースを見るなり(それはカ〇〇オ・ゴールドプレート、ジェッ〇〇ーン・ビルチェイスモデルだった…)Claudeはいきなり『楽器は売ってしまえ! マウスピースは掘って埋めて捨ててしまえ!』と言った。その時私は「この爺さん、なに狂ったこと言ってんだ」と心で思い私はつたない英語で「この楽器はとても吹きやすく、このマウスピースもハイノートが出やすいんだ」と必死に抵抗したところ、Claude は『フン!』と言って隣の部屋にいたスタンケントンビッグバンドの元リードトランペッターCarl Leach を呼んで『この日本人のガキに音を聞かしてやれ。』と言った。Carl は軽く「OK」と言ってGのアルペジオを吹き、最後にハイGまで上っていった時の音がまるで耳もとでクラッカーが鳴ったようだった。それまでそんな音を聞いたことがなかった私は心底ビックリし完全に打ちのめされた。その時私の口から出た言葉は、なななんと「その楽器に変えます! マウスピースも変えます!」だった。そしてレッスンはその場で中止、その足でCLAUDE に連れられて楽器とマウスピースを購入しに行った。忘れもしないその楽器はL.A. BENGE CLAUDE GORDON モデル、♯31013 マウスピースはCGBENGE, NO.10。 そんなこんなで第1回目のレッスン(?)は終わった・・・

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実は私はアメリカに着いた初日にとんでもない体験をしたのだった。成田発ロスアンジェルス行きの飛行機の到着が遅れ、最終目的地だったサンフランシスコに着いた時は夜遅くになってしまった。仕方なくタクシーに乗ったところ大変愛想のよいドライバーだったので、こちらもホッとしてホテルの住所を伝え安心しきってバックシートに長旅に疲れた身を沈めていた。ドライブは2時間にもおよび、いくら何でもおかしいと思いつつも何もするすべはなくやっとホテルに到着した私は「Thank you very much !!」と思いっきりの笑顔で言ってチップをはずんだ。その夜、疲れてヘトヘトになっていた私はシャワーを浴びてベットにもぐり込んだ。翌朝、最高の気分で目覚め窓のカーテンを開けた私の目の前に飛び込んで来たのは、なんとサンフランシスコ空港だった。
やられた〜〜〜〜〜〜。

My Story インデックス

1. 如何にしてゴードンと出会ったか

goldengate.jpg如何にしてゴードンと出会ったか
家業を継ぐため勉強の場として3年間就職するが夢を捨てきれずに退社。その間残業はいっさいせず、6時には帰宅、夕食もそこそこに都内のとある公園に雨の日も雪の日も練習に出かけ12時に帰宅する毎日。しかし一向に上達せず悶々とした日々を送る。

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2 . クラウドのレッスン

lesson.jpgChest up & Big breath
クラウドの口から最初に出た言葉が ‘CHEST UP ’と ‘BIG BREATH’ 。この言葉は処方箋にも随所に書かれているがレッスン中はもちろんの事、『Masaーshi, chest uーp!』と道で会った時も食事中でさえも、TPOをかまわず顔を合わせる度に何回も言われた。

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3. フレキシビリティ

irons 1.jpgE.D.Iron教本本
Claude のレッスンでは、毎回タング(舌)のフレキシビリティからスタートする。 最初に渡されたのがこの E.D. IRONS の 教則本「Twenty-Seven Groups of Exercises」である。

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4. Technical Studiesの使用方法

technical studies.jpgTechnical Studies by H.L.Clarke
20世紀における最高の演奏家の1人、コルネット奏者 Herbert L.Clarke(1867ー1945)は金管楽器の指導者としてもよく知られており、Elementary Studies, Technical Studies, Characteristic Studies, Setting Up Drillsの4冊の教則本をこの世に残した。

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5. Systematic Approachの注意点

SA.jpeg .jpgSystematic Approach
ゴードンの教則本は全てカ−ルフィッシャ−から出版されている。今回はこれらのうちプレイヤーが良くも悪くも1番興味があると思われる "Systematic Approach to Daily Practice"について述べたいと思う。

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6. 本番でミスがない秘密

dailyroutine.jpgDaily Trumpet Routines
ゴードンがレコーディングやライブコンサート、TVのライブショーなどあらゆる場面において驚くほどミスが少なかったという事は伝説となっているが、その秘密はこの教本にあるといっても過言ではない。

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7. 初心者のための教則本

PAtreble.jpgPhysical Approach
この教則本は初心者を対象にしたものである。私はブラスエデュケーターとして、いくつかのスクールバンドのスーパーバイザーに籍を置いているが、新入部員(初心者)に対しては必ずこの教則本を使い、抜群の効果を得ている。

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