Masashi Sugiyama - 質問コーナー2

質問コーナー

メールやmixiの質問コーナーに寄せられた質問を紹介しています。
new12-03.gifハイノートについてのQ&Aを追加しました(2011.10.10) 疲労についてのQ&Aを唇の項目に、高い音を正確にあてることについてのQ&A をタンギングの項にアップしました。(2010.11)それぞれのタブをクリックしてください。

Breathing Exercises

Q : 鼻から吸う場合と、口から吸う場合はどちらが良いのでしょうか?


A : 演奏する時私の場合は口からです。
曲の中では素早く大量に吸わなければ行けないので。
唯一鼻から吸うのはゴードンのブリージングエクササイズのステップスの時とジョギングの時です。

Q:歩きながら息を吸って、止めて、吐いて、止めて・・・と続けていると、明らかに一番初めに吸い吐きした時よりも、だんだん肺が窮屈な感じなってきてしまいます。吸い吐きしている息の量も少なくなっている気も。これは余計な力が入っているせいなんでしょうか?

A : ご質問は歩きながらのBreathing Excercisesの事ですね。
2セットやったら休んで、またやって... と行います。この方法だと肺が窮屈な感じにならないはずです。
このEx.はゴードンから直接いわれた事で公表するのはこれが初めてです。いい質問だったかも知れません

ハイノートnew.gif

【Q】
今やっている曲のトランペットソロがハイトーンやシェイクの連発でキツいです。まだ私はハイCの下のBbまでしか出せません。それにもかかわらず再来月の本番までには吹けるようになっておかないといけない状況です。最大限努力した上で、これに間に合わせられるかどうか知りたいです。

【A】
ハイノートは正しい練習をして行けば誰でも手に入るものです。ハイノートが出る仕組みを知っておく必要もあるので、「金管演奏の原理」を読むこともお薦めします。
仕組みを理解し、バランスのよい正しい練習をしていくことによって、ハイノートを演奏するために必要なタングポジション、ウインドパワー、ウインドコントロールが習慣として身に付いていきます。

その結果としてハイノートが出るようになるわけですが、期間については個人差があります。ある人は数日で手に入り、ある人は数年かかるかもしれません。

切羽詰まっているのは分かりますが、まず「ハイノートを出す」のではなく、ハイノートを出すための様々な要素をバランスよく練習することが大事です。
本番までの期限目標があることは大変よいことですが、ハイノートにとらわれすぎて無理をしてしまい、一生取れない悪癖が付いてしまった人たちをたくさん見てきました。焦らずベストを尽くして頑張ってください。

最後にゴードンの有名な言葉を贈ります。

「若い人は来週にもステージバンドの英雄になりたいのです。彼は上手になりたいと思わず、ハイノート を試して吹くことさえすべきではないのに、ステージバンドでのすべてのハイノートを来週にも吹きた いのです。しかし彼はまず上達することを考えるべきなのです」。

Air

Q:最近High Dまではあまり唇にプレッシャーをあまり与えずに吹くことができるのですが、High E辺りから唇にプレッシャーを強くしないと(マウスピースを押し付けないと)かすれた音になったり、全くでない時があります。ある程度のプレッシャーを与えるのは正しいことでしょうか?


A : ある程度のプレッシャーは必要です。その時に楽器を引きつけるプレッシャーではなくエアーを出すというプレッシャーが望ましいです。

Q : 息のスピードが速すぎてもダメ?どんな現象になるのか?


A : その音程に対して息のスピードが速すぎれば、上ずってしまい、狙いより上の音が出てしまう、というような現象が起こると思います。

Q : ウインドパワーの項目を読んで、ずっとその練習をつんでいるのですが、質問が二つありまして
1、この練習は楽器を吹き続ける限り行うのか?
2、この練習が習熟していっても背中の痛みは続くのか?
です。


A : 1、この練習はずっと続けます。
  2、背中の痛みは無くなりますよ。

クラーク Technical Studies

Q : クラークを持っていないのですが...


A : これは世界で最もポピュラーな教則本の1つで、クラークが書いた4冊の教則本のうち一番有名なものです。
「金管演奏の原理」はハーバート・クラークの教えそのものです。
p9, 13, 21, 23, 27, 55, 71をチェックしてみて下さい。

「よいプレーヤーになるにはクラークとよい食事が必要だ」
                        ゴードン語録より

Q : クラークの練習の進め方なのですが、シングル→K→ダブル→トリプル→スラー の順で正しいでしょうか


A : その順は1st Studyのみです。

Q : はじめてClarke Technical Studies #1スラーに取り組みます。これまでのタンギングとは全く異なる難しさですね。結構早く指は動く方だと思っていたのですが、やっているとすぐに腕が熱くなってきます。(昔ピアノを弾いていて腱鞘炎になりかけたことがあります) もう少しリラックスして確実に動くテンポからやった方が良いでしょうか?

それから唇が疲れてしまいました。舌の使い方がイマイチ分かっていないようです。指だけ動いて音を変えているような…結局唇に頼った吹き方になってしまっているのでしょうか?


A : フィンガリングが必要以上に力が入っている可能性があります。
以前クラークのやり過ぎで腱鞘炎になった生徒もいますのでクラークは休憩を取りつつ回数を減らすなどして対応して下さい。

唇が疲れてしまうのはよくないです。
フレキシビリティと同様に舌はボトムからトップに向かってアイアイと動いているはずです。クラークの場合、タンギングする時は舌に集中しやすいですが、スラーの時は舌の意識が疎かになってしまう傾向にあるので、舌の動きを感じながら練習して下さい。

Q:クラークFIRST STUDYのスラーをしていますが、スラーは楽譜通りにつければ良いのでしょうか?
つまり4小節スラーでリピートするごとにタンギングを入れ、最後の2分音符もタンギングをする、ETUDE 1では2小節ごとにタンギングを入れる、ということで良いでしょうか?


A : FIRST STUDY はリピートごとにタンギングするのではなく
スラーは最後までし続けてください。
ETUDE 1も2小節ごとのタンギングはせず、すべてスラーです。

Q : クラークについても質問させてください。
練習の際、メトロノームを使うのでしょうか?使うとしたらタンギングの時も指定テンポで行うのでしょうか?


A : クラークのメトロノームの使用について、 正確に演奏するという点においてメトロノームを使うことはとてもいい事です。指定テンポではなく自分が正確にきちんと吹ける最速のテンポで練習してください。キイによってテンポにバラつきが無いように気をつける事も大事です。

Tongue(舌)

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Q : 高音域を出している状態だと口の中容積がとても狭くタンギングが中音域の時のように上手くできません。


A : 高音域になると舌に過度の力が入って起こる現象だと思います。
高音域になっても舌が緊張しないための効果的な訓練として Claude Gordonの教則本「Tongue Level Exercises」が適しています。Iの1を毎日の練習の最初に取り入れてみてください。改善されて行くと思います。

Q : アイアイの練習でイの時の舌の中央部分が少しへこんだ状態でイとなり本来の位置をキープ出来ないのですが。


A : アイアイと言った時に自然にそうなってしまうとしたら、特に気にする事はないと思います。
それよりも舌の反復練習をしながら段々舌が鍛えられるというイメージで練習するといいと思います。

Q : 舌先を下の歯と歯茎の間に置いた状態のままタンギングをすると、とてもやりにくいのですがそういうものなのでしょうか・・?


A : 今までと違う状態になったためやりにくいと感じているのだと思いますよ。普通に喋っている時に舌先はどこにあるか観察してみて下さい。

Q : 舌の位置を上げていくと吐き出した息の角度がどんどん下に向かっていくのですが、これは問題無いでしょうか?


A: 全く気にしなくていいですよ。
ゴードンは「up stream, down streamなどと気にするな」と言うのが口癖でした。


Q : 舌の動きをスムーズにしてエアーを送り込むには、かなり上下の歯の間隔を広げた方がやり易いのです。


A : 舌の動きをスムーズにするために歯の間隔を開けると言うのは、あまりよい事だと思いません。
意識して間隔を開けなくても舌はスムーズに動くはずなので、もしかしたら必要以上に舌を大きく動かそうとしているのかもしれません。

Chest Up

Q : Chest Upをしていると身体全体が緊張した状態になり、肩やのどの下の方にまで力が入った状態になります・・・ そういうものなのでしょうか?それともやり方が間違っているのでしょうか?


A : ゴードンはチェストアップをしてして普通に言葉が喋れる状態がベストで、喋りにくければ緊張のし過ぎと言っていました。
チェストアップは普段あまりする姿勢ではないと思うので、初めはチェストアップする事自体が大変だと思いますが、やがてチェストアップをする筋肉が出来てくるとリラックスしてその状態を保てるようになります。チェストアップをしてブリージングエクササイズを行い筋肉を作って行くのもいいと思います。

Q : チェストアップ中にブレスをすると時間をかけて吸わないと、いっぱい入らないのですが 毎日練習を重ねればできるようになるのでしょうか?


A : そのような状態にはならないと思うので今のチェストアップの状態をもう一度チェックしてみて下さい。私のサイト[My Story]に載せている写真を参考にしてみるのもいいかと思います。

FTBの使いかた

Q:FTBでは、できればレッスンを受けたいのですが時間の都合で無理そうです。今はC→Eがスムーズにいかないのですが、FTB#3の一番上のものをとりあげて何度も練習することは有効でしょうか。


A:タングの動きとトップノートのエアーのキックが足りないと思います。それを養成するにはFTBの他に、Claude GodonのDaily Trumpet Routineも併用してみるとともに、金管演奏の原理をよく読んで上達のアプローチを理解して練習をしてください。大切な事はどこをどう機能させるかという事です。
1つの練習を数多くやるというのはあまり良い事ではありません。偏らずバランスの取れた練習が大事です。

Q:昨日FTBを購入しました!それで気になったんですが、HABもまったく同時に始めた方がより効率がよいのでしょうか。 それとも、とりあえずFTBだけをやってから、HABをやればよいのでしょうか?


A:HABも同時に始めると効果的です。 HABには練習メニュー例も載っているので参考にして下さい。

Q:FT14あたりから1フレーズを一息で吹ききると頭がクラッとするようになりました。(たぶん目まいだと思います。)呼吸法はチェストアップを心がけているのですが、これは練習とともに体が適応していくものなのでしょうか。


A:ウインドコントロールが上手に出来るようになると一息でできるようになるのでそれまでは適宜にブレスを取ってください。 チェストアップはし続けてください

Q: 知人からFTBを教えてもらい購入したものです。 全てスラーで練習するとのことですがいわゆるタンギングは一切使わずに吹くということでしょうか? 舌の動きだけで滑らかに音程を変える練習が大事ということでしょうか? 最高音は必ず強くEeeと考えてキックするような感じがまだイメージ出来ないのでもう少し詳しく説明していただけると助かります。


A:FTBは舌の動きとエアースピードのコントロールに重点を置いた教則本です。書いてあるとおりタンギングはせず、スラーで練習して下さい。最高音ではエアースピードを増し少し強めに(キックするような感じで)吹くようにします。
キックに関しては教則本第2弾「High Air Build」でさらに詳しく解説しています。機会があればタングマジック講習会にも参加してみて下さい。エアーをキックする感じがつかめると思います。

教則本

Q : 実際にゴードンのところでクラークやゴードンやアイアンの教本の他にアーバンなどにも取り組まれたのでしょうか? また取り組まれたのでしたらどの項目に取り組まれたのでしょうか?


A : もちろんです。ほとんどやりました。
アーバンの他にもゴードンのレッスンではセイント・ジャコム、アーネスト・ウィリアムス、ガッティ、シュロスバーグ、ワールドメソード、チャールス・コリン・ワルター・スミス、デル・スタイガース、アロン・ハリス、ペドロ・ロザーノ、クロドマイヤー、ヘリング、カファレリ、シャリエなどの教則本をゴードンに師事していた17年間でやりました。手元に残っているゴードンに指示された練習方法は私の宝物で、現在生徒の指導に大変役立っています。

Q : アーバンの学習をが先だったのでしょうか?それとも他の教本(クラーク等)が先に学習されたのでしょうか?
クラークのテクニカルスタディに重きをおいているように感じたので… また、自分の中ではアーバンが出来ないうちにクラークに進んでいいのかと言う固定観念がありまして…


A : とてもよい質問だと思います。
アーバンはゴードンにレッスンを受けてから8年程してから加わってきました。その時びっくりする程スムーズにアーバンを進めて行く事ができたのを覚えています。
私が高校時代についていた先生はアーバン一辺倒の先生で、案の定すぐに行き詰まってしまいアーバンは難しい教本だと思い込んでいました。最後にはアーバンに対して拒絶反応も起こしてました。今から考えるとアーバンの使用方法がまるっきり違っていた訳です。
クラーク本来の目的はウィンドコントロール、ウィンドパワー、タングフレキシビリティ、フィンガリィングなどです。これらを正しく理解して練習に取り入れるといいと思いますよ。

Q:自分はユーフォなのですが、トロンボーンの人もクラークを学習していたのでしょうか?


A : もちろんトロンボーンプレーヤーもクラークを練習していました。トロンボーン用のクラークはカールフィッシャーから出版されています。Technical Studies(04968)

Q:教本を購入しようと思っています。
OBの方からELEMENTARY STUDIESを頂いたのですが、金管演奏の原理に従って練習すべきなのでしょうか? また、購入する教本はどれを買ったほうがいいのでしょうか?


A : EMENTARY STUDIESをメインにしたカリキュラムの一例を書いてみます。参考にしてみて下さい。

1. Saint Jacomeのp19の26番Line 2をシングルタンギングとスラー。7ポシションダウン。
2. Clarke Technical Studies 1st Studyをシングルタンギング。
3. Daily Trumpet Routine Lesson 3 オールモデルで。
4. Elementary Studies Lesson 11 ダウンスタディとアップスタディをシングルタンギングとスラーで。

タンギング

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Q:吹奏楽でTPを担当しています。FTB・テクニカルスタディ・HABを日々の練習に取り入れ、練習しています。ようやく今年の夏くらいからハイトーンと下の音を拡大できてきたのですが、一発で高い音(ハイB♭あたり)が出ないのが悩みです。
下の音から上がっていくと割りと無理なく出るのですが。つい先日ハイEが鳴りました。
舌がティの形になっていないのか、力みすぎなのか?エアーの問題か?ヒントをいただけないでしょうか?

A : HABの中のタンギングのエクササイズを重点的に取り組むのも効果があると思います。

一発で高い音(ハイB♭あたり)が出ないのが悩みです。下の音から上がっていくと割りと無理なく出るのですが。つい先日ハイEが鳴りました。

曲の中で自由に使える音域というのは、自分の最高音の5度くらい下なのでハイBbがタンギングなどで自由に使えるためには、音域を上げて行く必要があると思います。

Q:タンギングに関して質問です。
五線譜の上のF〜hiB付近の音域でのタンギング(テンポ120程度での8分や16分)で音が鳴らず(唇の振動が止まる),スカスカと息が抜けます。 hiBは普通に音を伸ばす時やFTBの中で出てくるときは比較的問題なく音が出ます。 訓練不足と考えゆっくりのテンポから練習しているのですが,改善の兆しが一向に見えないため,どこか練習のアプローチの仕方が違っているように思い質問しました。舌先は下の歯の付け根にセットしたままというのは守れているように思います。
Technical Studiesは一応金管演奏の原理に書かれているやり方で進めてきました。


A : Technical Studiesはタンギングが著しく改善される教則本です。併用しているということなので、考えられるとしたらストライクエリアが違うのかも知れません。ストライクエリアについては画像を参考にしてください。

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Q : mixiのコミュを参考に練習をしたりしているのですが、Kタンギングについて良くわかりません。


A : タングマジック講習会でもこの項目にはデモンストレーションをしながら1時間近くかけて行います。かなり有効な練習方法なのですが、間違って行うと喉を締めてしまうなどの悪いクセがつきかねません。以上の理由からコミュ上で説明するのは非常に難しく、私のKタングも実際に聞いて欲しいのでなんとかタングマジックに参加できる方法を見いだせないでしょうか?


Q : Kタンギングの練習をしていますが、やはりまだまだ上手くいかないようです。地道にやっていきます。私にとっては「Ta」と「Ki」が合っているようです。
ちなみに、ダブルとかトリプルタンギングの場合は、どのような発音を心がければ良いでしょうか?練習ではシングルに専念していますが、本番でどうしても使う場合が生じてきますので、教えてください。


A : Kタングの練習では「Ta」は当てはまらないので「Ka」で行います。Kタングは本来とてもやりにくいものなのですが、なぜこの練習をするのかをもう一度整理してみて下さい。
ダブルでは「タカタカ」「ティキティキ」、トリプルでは「タタカ」「ティティキ」です。

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Q:昨日長時間吹いたせいか(休憩はちょくちょく挟みました)、今日になって唇が振動しにくい感じを覚えました。これは、唇の疲労が抜けてないせいですか? もしくは腫れてるからですか?(見た目に変化なし) こういう時は吹かないほうがいいのでしょうか。


A:私の場合、長時間演奏した後は明日に疲労を残さないためにペダルトーンのウォームダウンを念入りにやります。これによって唇や顎を柔軟な状態に戻すことが出来ます。
ゴードンのSystematic Approachが手元にあれば、Lesson 3のPart 3がそれにあたります。


Q : 曲で長いフレーズを吹き続けている時に、唇の振動がとまり音が出なくなる時があります。楽器から唇を外せばまた吹けますが…
特に、チューニングBより上の音の時になります。何が原因なんでしょうか。


A : その現象は唇がタイトになり、その結果ハードプレスになっているためと考えられます。
原因はアンブシュアのように映りますが、実はタングを鍛え、エアーコントロールを成長させて行くことによって唇は柔らかくフリーになり改善されて行きます。タングとエアーに意識を持って練習してください。