杉山 正 - CG モデルトランペット

Claude Gordon モデルトランペットの変遷 / CG Selmer

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CG Selmer

画像は当時の広告です。
 
Benge社では製造出来なかったのでヴィンセント・バック(セルマー社)で長年の夢だった470ボアのトランペットを作りました。
この楽器の特徴は470ボア、すべてが薄く出来ているためリードパイプは真鍮ではなくニッケル合金で作られました。
またバルブ部分のピストンのステムをゴールドアルミニウムにしてアクションを軽くしています。
ゴードンのコンセプトを忠実に再現した完成度が高い楽器でした。
2000本程しか製造されなかったので今では大変貴重な楽器となりました。
 
ただ残念なことにCGセルマーはBachでは正確に作られていませんでした。実際にこの360、470の数値ではなかったものが多数でした。USA Selmer で働いていた人間が、Gordonのデザインは間違っているとして、勝手に変更を加えたと聞いています。 
そこでクラウドは特別な計測器とリーマーを使って私達生徒のCGセルマーを正確な数値に調整してくれました。 
面白い話ですが、直弟子の間で数値の話が話題になったことがありました。そこでLarry Souzaがそれぞれの数値を計測し始めたところ、なんと1人だけ間違った数値のままの楽器がありました。その可愛そうなプレーヤーは、あのグレイトBob O'Donnellでした。 
その時は皆大笑い、そして大慌て。その場でLarryが調整してBobは安心してその晩のコンサートに臨みました。(それはそれは素晴らしいコンサートでした) 
私にも「日本に帰ったら生徒達のCGセルマーを調整してあげなさい」と言ってLarry Souzaが作った計測器とリーマーを持たされました。
やはり間違った数値のものが多く、私は今までに100本ほどのCGSelmerを調整しました。

以下はTrumpet Heraldのウェブサイトに掲載されたJeff Purtleの文章の一部です。

私が、1997 年にサウスカロライナに移った時に、USA Selmer のセールスマンに CG Selmer について訪ねてみたが、そのセールスマンはカタログに載っていないと言った。私は、何故載っていないのか?と訊ねたが、セールスマンは余り売れないからと聞かされていると答えた。カタログに載っていなければ、より売れない事は明らかだ。2002年初頭に、USA Selmerは、CG Selmer の生産を止めてしまいました。彼らは、標準的な Bach の組み立てラインで使用するパーツとは違うバルブケーシング、支柱、他の部品を使用する楽器を作りたくなかったのです。つまり CG Selmer トランペットは、製作に時間が掛かり、また現在の Selmer 社製品の様に大規模な組み立てラインでの製作にはそぐわなかったのである。