MSBC2010 2nd day

〜 すべての金管楽器奏者と金管楽器指導者のための 〜

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更新日 2017-10-12 | 作成日 2008-05-14

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Masashi Sugiyama Brass Camp 2010
@ ゾンタック フォーレス館

2010.7.18 (第2日目)

P1010268.JPGP1010280.JPG2日目の朝はお約束のブリージンブエクササイズで始まりました。昨晩の豪雨とは打って変わって朝からカラッと晴れ渡った清々しい菅平高原の空気はとても気持ちよく、まずはチェストアップをして10ブレスの深呼吸をしました。そのあとは5歩吸って、5歩止めて、5歩吐いて、5歩止める ...のステップを加えたブリージングエクササイズです。時折「チェストダウンせずにチェストアップですよー!」というクマさんの声が聞こえて来ます。



P1020031.JPGP1010289.JPG2日目の1限目は福田先生による〜トランペット演奏における横隔膜のX線透視実験についての考察〜です。「金管演奏の原理」に書かれているラリー・ミラー博士の論文を医師の立場から分かりやすく説明していただきました。「腹には空気は入らない、唯一空気が入るのは肺である。よって金管奏者は腹筋ではなく肺を取り巻く呼吸筋を鍛えなくてはならない」ことをブラスキャンプでしか見る事の出来ない貴重な身体のX線動画を見ながら皆さん大納得されたようでした。



P1010293.JPGP1020048.JPG午後の最初のレクチャーはNeil Stalnakerによるジャズ・インプロヴィゼーション。Jordanのピアノに合わせて参加者の慶応のジャズ研、そしてライト出身の高畑君を交えたニールの演奏からスタートしました。インプロヴィゼーション(即興演奏)とは何? クリエイトすることから始めてみよう。毎週1曲ずつ新曲にトライしよう。赤ちゃんが言葉を覚えるように少しずつジャズランゲージを増やして行こう... などなど初心者でもすぐ挑戦出来そうなアドバイス満載の講座となりました。マイルス・デイヴィスの曲を数小節聴き、何回も歌ったあとに楽器で挑戦したイヤートレーニング(耳コピ)の方法も勉強になりました。
Brass Camp 終了後、ニールから彼自身が今まで役に立った本についてメッセージをもらいました。

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P1010307.JPGP1010301.JPG続いて杉山正によるウインドパワーをどのように鍛え、身につけていくかの講義です。教則本 "High Air Build"を使用して実践して行く前に100年ほど前のコルネットの名手ボーミール・クリルの「ベニスの謝肉祭」を聴きました。この録音ではクリルの素晴らしいペダルトーンのお手本を聴く事が出来ます。ペダルは顎を柔らかくして「アー」のシラブルで息(エアー)を強く吹き込みます。決してバズィングをして出してはいけません。バズィングをしてペダルを出す癖のある人は必ずハイノートを演奏する時に唇を締めて出す傾向があるのでNGです。正しいペダルを練習することはハイノートを楽に演奏することに繋がります。ペダル音域では「アー」のシラブルでエアーパワー、ハイノート音域では「イー」よりも「Hee」に近いシラブルで細く早い息。福田先生の講義で学んだ呼吸筋を意識しながら胸をスキューズしてウインドパワーを身につけて行く練習をしていきます。どちらもウインドパワーを鍛える最強の練習です。福田先生の講義で学んだ事柄を意識しながらHigh Air Buildを使ってウインドパワーを身につけて行く練習をして行きました。
舌の訓練と同時にウインドパワーを身につけることによって耐久力が得られ、楽に演奏出来るプレーヤーになることが出来るという内容でした。


P1010312.JPGP1010315.JPG夕食前は金管楽器の聖地と言われている舶来楽器「シアズ」の特別出張店舗の開店です。楽器のケアで紹介された掃除道具、マウスピース、クロス、ケースなどが所狭しと並びました。またブラスキャンプに間に合わせてもらったJo Marcinkiewictz製作のClaude Gordonモデルトランペット、杉山正とシアズのコラボによる Bach MSS Superior モデルトランペットなども展示され、試奏をする方々で賑わっていました。


P1010319.JPG2日目の夜は松崎祐一氏のクラシックアプローチです。クラシックプレーヤーになるためには移調の能力が不可欠。そこで全員でKopprasch のエチュード1番を使って移調の練習をしました。Claude Gordon Brass Workshopに参加した時の話やオーケストラ舞台裏でのとっておきのトークで皆さんを楽しませつつ、クラシックの楽曲をデモンストレーションしながら講義が進んで行きます。普段はビッグバンドで活動されている愛知から参加の伊豫さんが初見で吹ききったクラシックの名曲には思わず会場からブラボーの声が上がりました。来年はオケスタマイナスワンを企画中だとか。今からとても楽しみです。


P1010366.JPGクラシックアプローチの講義終了後は参加者によるコンサートです。与えられた時間はたったの1日半。初日のオリエンテーションで紹介された金管アンサンブルのリーダーを中心に、皆さん食事と講義、自分のルーティーンの合間を縫って一生懸命練習をしていました。想定外の17グループがエントリーしたコンサートは、少しの時間でよくぞここまで、というハイレベルで見事なものでした。また去年参加した人達の進歩には目を見張るものがありました。演奏はもちろん、素晴らしいエンターテイメントで皆を湧かせてくれた埼玉から参加の田中さんには、最終日に杉山からMPP賞(Most Performance Person 笑)が贈られました。2日目のコンサート名物になりつつある田中さんの来年のエンターテイメントに今から期待大です。


さて、コンサートのあとは参加者の皆さんが待ちに待った交流会。どんなに楽しい宴だったかは写真を見てもらえれば分かると思います。写真提供は大阪から参加の畠ヶさん
飲み物の準備、後方付けを買って出てくれたボランティアの皆さま、ありがとうございました。感謝!
飲みたい盛りの年代なのにバーテンダーに徹してくれた東京から参加の横地さんにも最終日にMWP賞(Most Working Person 笑)が贈られました。




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